2021年8月2日月曜日

新・日本語教育セミナー(202109から):『新次元の日本語教育の理論と企画と実践』と「表現活動主導の日本語教育」

 新・日本語教育セミナー:表現活動の日本語教育の理論と企画と原理

のご案内と登録要領
 以下のような要領で、自律学習とオンライン交流会の形でセミナーを開催します。日本語教育に従事している人、日本語教育経験者、日本語教育志望の大学院生の方などで、趣旨に賛同する方の参加をお待ちしております。参加ご希望の方は、下の参加申込の要領で参加の申し込みをしてください。
NJ研究会
代表 西口光一
Ⅰ.開催趣旨
 日本語教育の変革を実現するためには指導者一人ひとりが、
(1) 言語とコミュニケーションについての見方をクリティカルに反省し豊富化すること
(2) 第二言語の習得についての見方や習得支援の根本的なあり方を考えその原理を追究すること
(3) 企画・教材制作・教育実践からなる第二言語教育の総体を認識すること
(4) 高度な専門職として有効な企画のもとで責任ある実践をするという態度を身につけること
が必要です。本セミナーでは、表現活動の日本語教育を学び、また従来の日本語教育の内容と方法と表現活動の日本語教育を対照することを通して、上のような資質・能力の向上をめざします。
Ⅱ.参加申込と申込締切
https://forms.gle/6Nq5xnhP2Xq2cRt58 に行って、参加申込書兼ふり返りシートに必要な事項を記入し、ふり返りシートを完成して、8月20日(金)までに提出してください。この参加申込書兼ふり返りシートの提出をもって参加の申込となります。
参加申込をされ、参加が許可された方には、後日、各種の必要な案内をします。
※ 本セミナーについての問い合わせは、小原(obara2015@gmail.com)へ。
Ⅲ.参加募集人数等
 10名程度
※ 応募者多数の場合は、提出をいただいた参加申込書兼ふり返りシート(上記URLから)の中の「参加動機」と下のⅥの「詳しい参加資格」を照らし合わせて、今回参加者を選考させていただきます。「専門職として成長したい!」と真剣に考えている方の参加申込をお待ちしております。
Ⅳ.参加費
 無料。
※このセミナーは、NJ研究会のメンバー個々の自発的な意志に基づいて開催・実施されています。下のⅥの「主催者と参加者」をご参照ください。
Ⅴ.開催要領
□ 開催期間
 2021年9月から2022年2月
□ 期間中のオンライン交流会
 各月の第1日曜日の8:30-10:00am。ただし、1月を除く。
□ 教材
(1)『新次元の日本語教育の理論と企画と実践』(西口光一、くろしお出版、以降『新次元』と略す)
(2) 「表現活動主導の日本語教育」(西口光一、『思考と言語の実践活動へ』(ココ出版)のpp.1-18)
□ 目標
(1) 言語とコミュニケーションについての見方をクリティカルに反省し豊富化する。
(2) 第二言語の習得についての見方や習得支援の根本的なあり方を考え、その原理を追究して理解する。
(3) 企画・教材制作・教育実践からなる表現活動の日本語教育の総体を認識する。
(4) 第二言語の習得支援の方法を知り、その原理を理解する。
□ スケジュール
 ○第1クール
  自律学習
『新次元』の
 ・はじめに
 ・プロローグ
 ・第1章 新たな日本語教育の構想−自己表現活動中心の基礎日本語教育−
  オンライン交流会 2021年9月5日(日)8:30-10:00am
 ○第2クール
  自律学習
『新次元』の
  ・第2章 新しい日本語教育実践の創造のための出発点1
       −第二言語の習得促進要因の再考−
  ・第3章 新しい日本語教育実践の創造のための出発点2
       −習得対象としての日本語と日本語の習得−
  オンライン交流会 2021年10月3日(日)8:30-10:00am
 ○第3クール
  自律学習
  ・「表現活動主導の日本語教育」(『思考と言語の実践活動へ』のpp.1-18)
  オンライン交流会 2021年11月7日(日)8:30-10:00am
 ○第4クール
  自律学習
『新次元』の
  ・第4章 言語の習得と集中的な習得支援−対話原理とテーマ中心の教育−
  ・第5章 総集的な習得支援と対話原理−個別のテーマを超えた習得支援−
  オンライン交流会 2021年12月5日(日)8:30-10:00am
 ○第5クール
  自律学習
『新次元』の
  ・第6章 産出活動と進んだ段階の習得支援
  ・第7章 文法と文法指導について
  ・終 章 全体の鳥瞰図としてのまとめ
  ・エピローグ
  オンライン交流会 2022年2月6日(日)8:30-10:00am
Ⅵ.セミナーの背景など 
□ セミナーの背景と問題意識
 日本語教育、とりわけ入門・基礎から中級にかけての日本語教育は、既存の物の見方と考え方、及びそれを背景とした教材と教育方法に「囚われて」います。そして、そのような「囚われ」の中で指導者(教師)はノルマとして与えられた文型・文法事項を教えることや教科書の特定部分をこなすことにいつも汲々としています。そして、いっしょうけんめい創意工夫をして指導を展開しても成果が上がらないことにしばしば悶々とします。
 現行の制度(物の見方や考え方や教材)とその中での実践は、学習者が日本語を上達させるという日本語教育の本旨を達成することができていません。そして、それだけではなく、現行制度のままでは指導者がいくら創意工夫をしたとしても日本語教育の本旨を達成することはできないでしょう。日本語教育に携わるものは、現行制度を変えて、わたしたちの実践を大きく変革することを真剣に考えなければなりません。日本語教育を変革するためには、現行制度の中でいかにうまくやっていくかの指導方法や指導技術ではなく、現行制度に代わる代替案とそれを担う優れた指導者の育成が必要です。
 NJ研究会では、現行制度とその下での教育実践の代替案として表現活動の日本語教育を提案しています。表現活動の日本語教育の教育実践を支援するためのさまざまなリソースもすでに利用可能になっています。
□ 詳しい参加資格
 以下の条件をいずれも満たす人。
(1) 日本語学校や大学等での日本語教育経験のある方や大学院生等で現在の日本語教育のカリキュラムや教材や教育方法等を知っている方
(2) 現在の日本語教育のカリキュラムや教材や教育方法等に限界を感じており、変革の方向を見つけたい方
(3) 日本語教育を自身のキャリアとして真剣に考え、今後もより高度な専門職として成長していきたいと考えている方
□ 主催者と参加者
 本セミナーは、上のような背景と問題意識を共有するNJ研究会のメンバー個々の自発的な意志に基づいて運営・実施されます。主催のメンバーは「専門職として成長したい、専門職として一段上をめざしたい」という参加者を応援するサポーターです。しかし、このセミナーを通して参加者の成長を請け負うものではありません。成長するために努力し、専門職として自己変革を果てして、成長していくべきは参加者一人ひとりです。
 主催者は以下のような役割をします。
1.各クールの最初に、勉強のためのオリエンテーション的な発信をする。
2.オンライン交流会を設定して、皆さんとともにそれに参加して、対話を深めます。
3.期間中に3回実施されるふり返りシートでの記述に対して必要に応じて助言等をする。(「助言を希望する」とされた方にのみ。)
※ NJ研究会については、https://www.mag2.com/m/0001672602 に行って、購読(無料)をお申し込みください。これまでの「NJ研究会フォーラム・マンスリー」を見ることができます。
 主催代表者については、https://www.facebook.com/profile.php?id=100004549323842 や、https://koichimikaryo.blogspot.com などをご参照ください。

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