2019年5月13日月曜日

先の記事で「自己の探究」について書いたので、「続き」

 NEJのナラティブとNIJの会話は、実は「リさん」の成長物語になっています。(実は、NEJのユニット7で「リさん」に会い、NIJの会話で「リさん」の話し相手になる中田くんも自分の人生を振り返り、マレーシアに放浪の旅に出る、という話になっています。)単なる、各テーマについての語りではなく、全体が一つの物語になっています。これは、「自己の探究」に向かってもらうための「仕掛け」です。
 また、NIJの12回のレクチャーの全体のテーマは「現代社会を生きる」です。こちらも、人間とはどのような動物かという話から始まり、現代の社会はどのような社会か、その中で生きるとはどういうことか、現在の日本の社会の「デザイン」はどのようになっているか、などの話を聞き、そういうテーマについてしっかりと考えてもらうように企画されて、レクチャーの本文が用意されています。
 少し自慢気に言うと、そういう意味で、NEJとNIJは「ただの日本語の教科書」ではありません。しかし、このあたりは、ナラティブや会話やレクチャーを、一つの作品として、「味わって」読んでもらってわかってもらうしかありません。
 昨日のセミナーに参加してくださった皆さんも、またNEJやNIJをお手元に持っていらっしゃる方も、ぜひ、NEJとNIJの「本文」を一つの作品として読んでみてください。

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