2019年9月7日土曜日

研究と実践研究について(ガーゲン&ガーゲン, 2018の第4章を読んで)

研究と実践研究について

1.研究
・ 研究のコミュニティ(パラダイム) ─ 研究対象 ─ 研究方法 ─ 研究成果
  研究対象についての「真理」の探究

2.実践研究(日本語教育の実践研究)
2-1 日本語教育
・学習者における「日本語の上達」を計画的・組織的に支援する営み。

2-2 教育の企画
・一般目的のための日本語教育の企画の第一歩
 日本語力の基幹となる言語活動的なまとまりを伐り出す 
 ⇔ 日本語の上達を「線」としてではなく、「固まり」として措定する。
 
<従来の日本語教育の企画>
 企画A:「文型・文法ときどき語彙(漢字、発音)、ところによって技能」
⇒ 日本語力の基幹を知識と技能と措定している。
 企画B:実用的な言語コミュニケーションの「カタログ」
⇒ 日本語力の基幹を育成するという意図がない。

・そのまとまり(固まり)を育成するために習得の経路を直線的に描く⇒日本語上達の階段
・各ユニットは、日本語の習得と習得支援のフィールド

2-3 教材の制作

2-3 具体的な学習と教授の実践
・学習者と教師としては、基本は、各ユニットの目標を達成すればよい。

3.実践研究
3-1 実践領域に関わる研究
(1)実践をめぐる物の見方や考え方や発想やアイデアと、具体的な学習活動や習得方法、教育企画、教材の制作・作成、授業計画、実際の教授実践などに直接・間接に関わる諸テーマについての、
(2)研究というものを知っている実践を担う者(→研究的実践者?)に向けた
(3)実践のあり方やその改善に真摯な関心を持つ者(→実践的研究者?)による「発信」
・それが「研究」と呼びうるためには、一定程度の論理主義と証拠主義が必要。また、理論的研究としては、堅実な発掘と遡及が必要。
☆つまり、実践研究とは、純粋に「真理」を探究しようという企てではなく、学術研究的な方法を一定程度踏襲しながらの、実践に直接・間接に関わる諸テーマについての探究と報告の対話的実践である。
あくなき実践のあり方やその改善への関心がその対話のナヴィゲーターとなる。

3-2 「日本語の上達」という成果
・「日本語の上達」という成果についてはおおむね合意が得られるであろう。
・しかし、「日本語の上達」をどのように見るかは、人によって見方が異なるである。
・研究においては、研究者が何をもって「日本語の上達」と考えるかをしっかりと定義しておけばよい。
・そして、実践はその「日本語の上達」との対応で解釈すればよい。 




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